株式会社マネジメントソリューションズ

代表コラム 株式会社マネジメントソリューションズ代表取締役 佐々木 元

Vol.42013.3.29

『新たな価値創造』は、本音でぶつかり合うことでしか生まれない。

もう一つはそうした挑戦的なテーマを部下に任せられない管理者が多い。任せるには結果責任とリスクの葛藤に耐えなければならない。残念なことにこうした葛藤や責任を負うことに耐えられない、避ける管理者がいる。本来部下に任せれば良いような仕事まで自分でやって、忙しがって、仕事をやった気になっている。これでは、本来管理者がやるべき組織・職場の重要事案に手がつかない、宙に浮いたままになる。こうした組織・職場の業績は悪い。悪いのにいつも職場全員が忙しそうにしている。任せることができれば、管理者自ら重要事案に取り組め、任せることによって部下が育つ確率は高まる。リスクとって決められない管理者は管理職を降りたら良い。降りる自由はあるわけだ。決められない管理者の部下は不幸である。自分が決めるから、自分で責任を取る覚悟があるから、感動・感激が得られるのである。上が決めたことを唯々諾々とやっていては感動・感激を得られるわけもない。そもそも誰もがわかりきったようなことをやっていて、この大競争時代にたいした成果・結果得られるわけもない。だからこそ、難しいこと・挑戦的なテーマをやって、『新たな価値創造』を実現し、感動・感激を味わおうじゃないか。また、『新たな価値創造』は、「生身の人間が本音でぶつかり合うことでしか生まれない」とすると、先に述べた、「職場のコミュニケーションの在り様・風土」はやっぱり重要だ。職場の同僚同士が「仕事・業務だけのコミュニケーション」に終始していては、関係の希薄な職場となる。気持ち・本音の会話、何を言っても受け入れられる関係ができて(=『闊達』な職場)、いざという時、助け合うことができるのである。